今回は、Akita Inuという仮想通貨の銘柄で一点勝負して、約1,500万円の損失を出した話をまとめています。
私の失敗談が参考になりましたら幸いです。
※仮想通貨の投資に関連する専門用語が多く出てきます。
少々マニアックな内容となりますので、仮想通貨中級者以上向けの記事となります。
Akita Inuとの出会い
Akita Inuとの出会いは2021年2月頃。
仮想通貨市場が上り調子で、私は約3年前から安値で仕込んでいた様々な仮想通貨銘柄の価格が上昇している最中でした。
そんなとき、ある仮想通貨銘柄のウェブサイトを知りました。

なんだこりゃ。仮想通貨の詐欺サイト?
ペラ1枚だけのウェブサイトで、第一印象はこれだけでした。
かわいい秋田犬のイラストのアイコン。
その下にイーロン・マスク氏とドージコイン、柴犬がモチーフの「かぼすちゃん」。
さらに下には、Telegram(テレグラム)のコミュニティ、MEME(めめと読むの?)、信用?と英語で説明が書かれていました。
当時のAkita Inuは中央集権型の取引所に上場しておらず、分散型取引所のUniswap(ユニスワップ)のみで売られていました。
ウェブサイトには以下のようなことが書かれていました。
- Akita Inuはイーサリアムベースで作られたトークン
- 50%はヴィタリック・ブテリン氏(イーサリアム創設者)に送られた
- 残りの50%は鍵を捨てた
- 総供給量はShiba Inuの1/10
コミュニティで使われているテレグラムはロシア人技術者が開発したメッセージシステムであり、ヴィタリック・ブテリン氏はロシア系カナダ人です。
私は「ロシア人の誰かが詐欺でやっているプロジェクトなんじゃないの?」と疑いました。
しかし、Kさんという物好きな友人は、すでに購入していました。

Akita Inu、アイコンが可愛いからギャグで3,500ドル分、買ってるんだよね。

へぇ~。そうなんですね。こんなのによく3,500ドルも出せますね。
さすがにこのペラ1枚のウェブサイトだけでは買う気が起こりませんでした。
Akita Inuの価格が突然高騰する
Akita Inuについて完全に忘れていた頃、突然Kさんから連絡が入りました。
4月18日でした。

Akita Inu、10倍になってる!

え、本当ですか?でもすぐ落ちるんじゃないですか?

もう売りました。いや~、儲かった。
Kさんがギャグで買ったAkita Inu3,500ドル分が1日で35,000ドルになった瞬間でした。
そして、その後Akita Inuはさらに爆上がりし、2日後には最高値となる100倍以上の値を付けたのです。
Kさんは上がり始めた10倍のタイミングで売却してしまったのでした。

こんなに上がるとは思わなかった。失敗しました。でも2回目はもう上がらないと思うので、再インはやめておきます。

それがいいと思います。ちょっとこのAkita Inuのウェブサイトは怪しすぎます。
もうちょっとまともなコインがないか探してみたのですが、そういえば、Shiba Inuというのもありました。
こちらも同じように上がったようです。

Shiba Inu知ってますが、僕はAkita Inuがかわいいからこっちだけにしておきました。
他にも犬系コインがあるので、まだ上がってない銘柄を探して片っ端から買っていくことにします。
Shiba Inuを買い逃して悔やむ
私はShiba Inuのウェブサイトもじっくり読みました。
Akita Inuのウェブサイトと異なり、プロジェクトの内容がしっかり記述してありました。

買うならShiba Inuかな。
Kさん、私はこっちのShiba Inuを買ってみますよ。
Akita Inuのペラ1枚のウェブサイトと比べるとコンテンツもしっかりとしていたので、Shiba Inuなら買ってみてもいいかなと思いました。
Shiba InuはUniswapからイーサリアムを利用して購入することになります。
そのためにはウォレットが必要になるため、私はMetaMaskの設定を行いました。
そして、イーサリアムをMetaMaskのウォレットに送る必要があります。
私は含み益を抱えたイーサリアムを持っていましたが、これはガチホ予定でしたので、新たにイーサリアムを購入して、そのイーサリアムでShiba Inuを買うことにしました。
しかし、ここで問題が発生します。
まずは日本の取引所に日本円を送ってイーサリアムを買い、そのイーサリアムをMetaMaskに送る必要があります。
しかし、オンライン銀行口座の振り込み実行時のワンタイムパスワードの入力がなぜか通らず、2回連続でエラーが出てしまいました。
銀行口座にロックがかかり、日本の取引所に日本円を送金できなくなりました。

週明けか。
ロックを解除するためには、銀行に電話しなければなりません。
しかし、その日は休日だったので解除は週明けになりました。
元々購入意欲が高かったわけではなく、時間の経過とともに熱が冷め、ロックを解除をした頃には買う気がなくなっていました。

まぁ怪しいから無理に買わなくてもいいかな。
ここでShiba Inuのことは一旦、忘れました。
しかし、約1~2週間が経過した頃に何気なくコインマーケットキャップのウェブサイトを見たところ、Shiba Inuが上位時価総額の18位以内にランクインしていました。

は!?
私は目を疑いました。
柴犬のアイコンが18位に表示されているのです。
そしてその数日後、Shiba Inuがバイナンスに上場したとアナウンスが。

なんだと。。
私はShiba Inuを50万円分、実験で買おうと思っていました。
もし買っていたら最高値では数億円になる計算です。
本当に悔やみました。

何で買わなかったんだろう。。
心底、凹んだ日でした。
Meme(ミーム)市場に期待が膨らむ
あまりにも悔しかった私は、あらゆる情報網を駆使してShiba InuとAkita Inuについて、ひたすら調査しはじめました。

これ、ヴィタリック・ブテリン氏とイーロン・マスク氏が結託してやってない?
ヴィタリック・ブテリン氏は、イーサリアムの創設者で愛犬家です。
イーロン・マスク氏は柴犬がモチーフのドージコインを推しています。
Shiba InuもAkita Inuも毎週のように新しい仮想通貨の取引所に上場していっていました。

そんな段取り、本当にできるの?
これって仕組まれた最初から計画されたゲームじゃない?
妄想が膨らみました。
ジョークコインからスタートしたDogecoin(ドージコイン)が突然爆上がり、時価総額10位以内に入ります。
そしてShiba Inuは時価総額20位以内に入りました。
これは、仮想通貨市場に新たにMeme(ミーム)というカテゴリが生まれたと確信しました。
そんな中、Kさんから

購入した多数のMeme銘柄、イーサリアムベースのは全部上がりました!
テスラ2台分(約2,000万円)、儲かりましたよ。

え、本当ですか!?

Meme銘柄、何買っても上がりますよ。早く買ったほうがいいんじゃないですか?
私も真似をし、まだ上がっていない銘柄はないか、新しいコインをすぐに探し始めました。
そして、良さそうだと思う銘柄をピックアップ。
片っ端から1,000~4,000ドル分ほど、買ってみました。
私がその時に買った銘柄
イーサリアム系トークンは以下の通り。
バイナンススマートチェーン系トークンは以下の通り。
数日で、全てのコインの価格が買ったときより上がって全勝。
特に、Kishu Inuは購入して1~2日で4倍(約40万円が160万円)になりました。

イージーゲーム!
今後はDogecoinとShiba Inuだけでなく、他のMeme銘柄も仮想通貨の時価総額ランキング上位にランクインしてくるだろうと想像しました。
Shiba Inu、Akita Inuの爆上げ法則に気づく
こうなると、私の欲は止まりません。
楽しくてしょうがなくなり、仮想通貨に没頭します。
そして、ビットコイン、ドージコイン、Shiba Inu、Akita Inuのチャート分析をしたところ、Shiba Inu、Akita Inuにはある法則があることに気づきました。
↓
イーロン・マスク氏がドージコインを推す(イーロン砲)
↓
ドージコインが上がる
↓
Shiba Inu、Akita Inuが連動して上昇しだす
↓
爆下がりしてヨコヨコする
まず、ビットコインが上がり相場の時に起こります。
イーロン・マスク氏がTwitterでつぶやいたり、テレビ番組やメディアに出たりして、ドージコインを推します。
そうすると市場はドージコインに注目が集まり、ドージコインは高騰します。
そして、数日遅れて、同じ犬系コインのShiba Inu、Akita Inuにも波及して爆上がりするといった流れです。
Shiba Inu、Akita Inuは2021年2月にスタートしました。
Shiba Inuはバイナンス上場があったために2段上げもありましたが、Akita Inuは以下のチャート分析となりました。
第一波は4月16日から始まり、4月20日の15:00が最高値。
第二波は5月8日から始まり、5月11日の15:00が最高値。
第一波が起こるのにかかった時間は約2ヶ月。
第二波が起こるのにかかった時間は約3週間。
第三波が起こるのは、さらに1/3の時間に短縮され、1週間~10日ほどで起こるのではないか?
そうすると、第二波が終わって下落してから仕込んだとしてもすぐに第三波がくるだろう。
私は上記の仮説を立てました。

この波にうまく乗れば犬系コインで大勝できる!
Akita Inuなら固いと判断する
Shiba InuとAkita Inuがスタートしたのは共に2021年2月。
同じ時期にTwitterもスタートしていました。
また、Akita Inuのウェブサイト上にShiba Inuの1/10の総供給量のトークンと記載されています。

運営は違うんだろうけど、あまりにも似通っているのでこれは同じ系列だ。チャートも同じ動きをしている。
Shiba Inuが上場を果たしたバイナンスは世界最大の仮想通貨取引所です。
世界の仮想通貨の半分以上はこの取引所で取引されています。
ここに上場するための審査は大変厳しいことで有名ですが、Shiba Inuはそれをクリアしたということです。
Shiba Inuはすでに時価総額ランキング20位以内。
時価総額も大きく、バイナンス、Huobiにも上場してしまっている。
さすがにただのイーサリアムベースのトークンがこれ以上、上位にランクインするのは簡単ではないだろう。
ここからの爆上がりは期待できなさそうと思いました。
一方でAkita Inuの当時の状況は以下の通りです。
- ランキングは2000位台
- 時価総額はShiba Inuの1/20~1/30
- BinanceにもHuobiにも上場していない
- 伸び盛りのNFTにも力を入れ、実際にAkita InuのNFTを販売している
- 運営がホルダーに対してきちんと質問に答えたり対応をしている
- Memeトークン間のスワップ(Dream Swapの開発)、NFTなど複数のプロジェクトが進行中
OkEx、Gate.io、MXCなどの、そこそこ有名な取引所には上場していました。
また、Akita InuのTwitter上では、Binanceに対して自身をPRする、上位固定されたツイートも送っていました(現在は削除されています)。
さらに、BinanceのCEOのCZ氏も、Meme銘柄の人気がすごいのでShiba Inuを上場させたと言っていました。

これはいける。Akita Inuはスキャム(詐欺)じゃない。
Shiba Inuの次に強い、先行している兄弟のMeme銘柄はAkita Inuだ。
これからBinance、Huobiに上場するだけで今のShiba Inuに追いついたとしても、Akita Inuは10~30倍は固い!
そう確信した瞬間でした。
Akita Inuを購入して勝負する
私は仮想通貨バブルのおかげで、保有している仮想通貨の含み益がすでに1,000万円以上出ていました。
仮にAkita Inuで負けたとしても他のコインをすべて売って相殺すれば良いと考えます。
自分で確信を持て、すぐに波がきて、Shiba Inuで機会を逃した数億り人になれると思い、Akita Inuに大金を投下して勝負することを決意しました。
そして、Akita Inuのチャートでは、5月11日に最高点に達し下落しだしていたところでした。

ここだ!
5月12日の夜に、合計で約800万円を下がるたびに買い増しすることになりました。
Uniswapで高額なガス代を支払いながらも、イーサリアムとAkita Inu Tokenを1イーサリアム~2イーサリアムずつ交換していきます。
5月13日、一旦、800万円ほど仕込み終わったところ、反発してすぐに1,200万円弱ほどに膨れ上がりました。

仕込み段階ですでに400万円もプラスになった!
上記は、約1億3,000万のAkita Inuが約1,200万円の時のもの。
ただ、MetaMaskのウォレットに大金が入り、もしハッキングされたらどうなるんだろう。と、このMetaMaskだけに大金を投じていることに不安はありました。

よし。仕込み完了!
あとはイーロン砲が出るか、Akita Inuのバイナンス上場を待つだけだ!
実際に売るための準備として、Uniswapだけではなく、Akita Inuが上場しているgate.ioの取引所にもトークンを送り、スワップと取引所との両方で爆上がり時に少しずつ売るシミュレーションまでしていました。
Memeは実態がなく、ブームになったとしても仮想通貨バブルが終わる可能性の高い年内には撤退したほうがいいだろうと思っていました。

第三波で原資だけ抜き、第四波あたりで1億円くらい抜いて、後は年末近くまで保有してみよう。
そう考えました。
さらに、以下のようなニュースが出ます。
勝手にビタリック氏に送られた50%のトークンについてです。
ニュースでは、Shiba Inu、Dogelon Mars、Akita Inuについて報道されました。
勝手に大量のトークンを送られたビタリック氏は、Shiba Inuの一部を売却してインドのCovid19対策として寄付、残りはすべて燃やしました。
Bloomberg - Are you a robot?
Dogelon Marsはメトセラ財団に送り、長期的価値を管理すると発表。
Methuselah Foundation Vows to Steward Dogelon ($ELON) Value Long Term/PRNewswire/ -- Methuselah Foundation, which controls 43% of the world's Dogelon Mars ($ELON) cryptocurrency, announced today that it will manage those...
Akita Inuは、一部売却してインドのCovid19対策として寄付、残りの約49.3%はGitcoinに送られました。
Announcement: Gitcoin Community Receives Generous Gift From Vitalik Buterin - Gitcoin's BlogOn Wednesday, May 12, 2021 Ethereum creator Vitalik Buterin sent 49 trillion Akita Inu tokens (AKITA) worth approximately mm at the time of this posting to th...
Gitcoinはイーサリアムブロックチェーン上のオープンソースに貢献する開発者やコミュニティに対して、寄付したり報奨金をもらえたりするプラットフォームです。
当然、ビタリック氏も絡んでいます。
そこに約半分のトークンが送られたとなれば確実だと思い込みます。

Gitcoinに送られたのであれば、固い。
ビタリック氏のお墨付きをもらえたようなものだ!
運営もGitcoinと今後どうしていくか、やり取りしていくとのことで、私は都合良く解釈してしまいました。
ところがここから事態は激変していきます。
Akita Inuの運営に異変が起こる
翌日から異変に気づきました。
いつもならTelegram上で運営がホルダーに対して活発に返信しているのですが、購入してから3日間、運営が誰1人、返答しなくなったのです。
また、Twitterのつぶやきも止まります。
私は買い終わってからとても不安になりました。
3日後、返答が始まりましたが、以前とトーンがかなり違います。
どうやら、運営が変わってしまったようです。
また、Akita inuの公式Twitter上で、SmartAkitaという別のトークンをバイナンススマートチェーン上で出したとつぶやかれました(すぐに削除されましたが)。

運営、揉めた可能性あるな。買ってからそんなトラブルがあるなんて。
まぁでも、運営代わって良くなる可能性もあるし、いずれにしてもイーロン砲がくれば上がるから大丈夫かな。
しかし、購入後、価格は日々下がっていきます。
価格が下がるたびに買い増ししていかないと含み損が膨らんでしまうので、私の買い増しは止まりません。
Akita Inuの投資のために2,000万円を用意したのですが、しまいには用意した原資をほぼ使い果たしてしまいます。

とんでもない博打やっちゃったなぁ。。
私はすでに2,000万円のうち約9割をAkita Inuに切り替えてしまい含み損を抱えていたので、ただひたすら待つしかありませんでした。
約1,900万円購入時点。
1億8700万Akita Inuが買い増しにより 1,250万円に。
仮想通貨市場が大暴落する
やや不安を抱えながら過ごしていた5月19日でした。
本来ならここで爆上げを想定していましたが、突然、マイナスな意味のXデーがやってきました。
仮想通貨市場全体のチャートを見ていると、突然、急激に下落しだしたのです。
ビットコインのサポートラインを次々に突破し、相場の下落が止まりません。
私はハッと気づきます。

しまった。私が買っていたのはアルトコイン(しかも魔界コイン)だった!
アルトコインは、上がるときには爆上がりしますが下るときも爆下がりです。
しかし、仕込み終わった段階で私ができることは、この大暴落時に急遽売るか、静観するかの2択。
あたふたしても仕方ないので、静観する選択肢を取りました。
そして、ようやくビットコインが30,000ドル付近で下げ止まり、反発を始めました。

まさか、爆上がりを期待したタイミングで仮想通貨市場の大暴落が起こるとは・・。
私は元々、仮想通貨市場の大暴落がくることを警戒していました。
しかし、個別銘柄に目がくらみ、さらに購入した魔界コインの全てが数日で数倍になったことで完全に調子に乗っていました。
警戒心が解かれ、危険なタイミングで大勝負してしまったのです。
そして、完全に我を失ったところで大暴落が来ました。

なんてこった。。
また、私が元々持っていた他の複数の仮想通貨銘柄も、それぞれの銘柄で2.5倍~10倍ほどの含み益がありましたが、半分近くとなっていました。
2,000万円近く投下したAkita Inuの価値も約800万円ほどに。
Akita Inuはアルトコインの中でも弱小なので、1/10以下になるかなと覚悟していましたが、思ったよりは下がらなかったのが不幸中の幸いでした。
ただ、さすがに精神的なダメージを受けた1日でした。
憂鬱な日々を過ごす
Akita Inuの価格は日々、目減りしていきます。
ここで損切りすることもできました。
しかし、マイナス1,200万円で損切りした後に爆上がりが来た場合、さすがに後悔しきれないと思い、損切りはしないことにしました。
この暴落の後、反発してビットコインが元の5~6万ドル台に戻れば仮想通貨バブル継続で問題ないと思いましたが、待てども一向に戻りません。

もしやバブル崩壊?ジエンドか。
もしバブル崩壊でさらに大暴落するようであれば、Akita Inuのようなコインはひとたまりもありません。
Akita Inuを売れば600~700万円ほどは回収できました。
ですが、最後のイーロン砲にかけたく、イーロン砲がきたらすべて売却して原資2,000万円を回収するシミュレーションをしました。
最後に期待していたイーロン砲は以下の通りです。
- Teslaがドージコイン決済を始める
- ドージコインがコインベースに上場
イーロン・マスク氏は自身のTwitterで「Teslaはドージコインを受け入れるか?」とアンケートを取り、78%が賛成でした。
Do you want Tesla to accept Doge?
— Elon Musk (@elonmusk) May 11, 2021
また、米コインベースが近日中にドージコインを上場させる予定とのファンダもありました。
そして、Akita Inuはワンちゃんなのでワンチャンあるかなと。。
待ち続けたところ、6月2日、ドージコイン、コインベース・プロに上場との報道があり、6月2日~3日にかけ、Akita Inuは30%以上、値上がりしました。
そして、その数日後にまたShiba Inu、Akita Inuに大きな連動が起こって爆上がりする期待が膨らみます。
過去2回起こったAkita Inuの大暴騰では、毎回火曜日の15:00が最高値となっていました。
そのため、6月8日(火)に期待が膨らみます。
6月4,5日あたりから上がり始めると予想しますが、Akita Inuは一向に上がりません。
そして結局、大きな波自体が来ませんでした。
他には、Akita Inu単体で爆上がりする可能性です。
Akita Inuは運営が変わってしまったのでパートタイムも多く、引き継ぎもうまくいっていないようで、Akita Inu単体での上昇は期待できません。
ただ、Akita InuのトークンはGitcoinが大量保有しています。
Gitcoinのお墨付きがあるので、GitcoinとAkita Inuとの方針がまとまれば、そこでの爆上がりも期待していました。
Akita運営のGitcoinへの提案は、
- 2%を秋田の運営資金に
- 3%をGitcoinの運営資金に
- 残りの約45%はバーン(燃やす)
- Gitcoinと一緒に開発を進めていく
でしたので、これが何らかの形でまとまりGitcoinから正式に報道されれば、Akita自体でも爆上がりが期待できる。
だったのですが、こちらの期待も待てども一向にまとまりませんでした。
最後の可能性が消え、負ける
期待していたXデーである、6月8日(火)。
Akita Inuの運営が突然、テレグラム上で「Akita Inuを売ることを強く勧める」と言い出しました。
Gitcoinが鞍替えし、Akita Inuのトークンをすべて市場で売却するか、2年かけて売却していくか、とのことでした。
Akita運営は、以下のどちらかの可能性があるとのこと。
2. Gitcoinがすべて精算しなかった場合は現ホルダーに新たなトークンを送る。スナップショットは撮った
1.になった場合、GitcoinはAkita Inuを49.34%も保有しているため、大暴落(私の予想では1/100~1/10000)になると思いました。
2.になった場合、新たなトークンがどれほどの価値になるかはわかりませんが、ゼロからのトークンに価格は期待はできません。
私の保有する2億以上のAkita Inuトークンはスナップショットが取られていました。
いずれにしても、AkitaとGitcoinとは完全に決裂したと判断しました。
Akita Inuがゲームオーバーになった瞬間でした。
運営が売りを勧めたため、Akita Inuは単体で下落し始めます。
私は0になるよりはマシだと思い、まずは全てのAkita Inuをイーサリアムに戻し損切りしました。
そして、Akita Inuショックが起こって他の犬系コインに波及する可能性もあると思い、他の魔界コインにも同じ対応をとりました。
結果として、2,000万円が500万円になってしまいました。
ちなみに私はXデーを2回当てています。
- 1回目:5月19日の仮想通貨市場の大暴落
→このあたりでAkita Inuの第3波の暴騰がくると予想していました。 - 2回目:6月8日のAkita Inuの運営が売りを勧めて暴落
→Akita Inuの第3波の暴騰後の頂点の予想をしていました。
真逆のことが起こりました。
私が予想したことと逆のことをやれば、うまくいくということですね。。
そして、その後、最後のトドメが。
ビットコインの200週移動平均を見たところ、投資熱が下がり、水色に変わってしまったのです。

終わった。これは少なくとも数ヶ月は下落トレンドだ。
アルトコインからは資金は抜けてビットコインに流れる。
私は、含み益を抱えている多数の保有コインも次々と利確し、Akita Inuの巨額マイナスを補填していくことにしました。
仮想通貨市場は、バブルになった上げ相場のときは何を買っても基本的には上がり、バブルが終わった下げ相場のときは何を買っても基本的には下がります。
また、アルトコインからは資金が抜け、結局、ビットコインに流れます。
なので、下落トレンドに入った後、アルトコインの個別銘柄を追いかけてもほぼうまくいかないのです。
まとめ
今回はAkita Inuに投資した約2,000万円のうち、約1/4、500万円の回収となりましたが、これがもしビットコインに投資していた場合なら、約2/3の1,200万円は回収できていました。
また、そのままビットコインを持ち続けても、数ヶ月後 or 数年後に仮想通貨バブルが来れば余裕で回収できます。
マニアックなアルトコインはほぼ消える運命なので、短期勝負以外はあり得ません。
仮想通貨のバブル相場というのは、4年に1度起こってきたのに対し、Shiba Inu、Akita Inuは2ヶ月で1度、3週間で1度、起こりました。
このような異常なボラティリティは本当にチャンスだと思いました。
しかし、焦る必要はなく、高値掴みでもビットコインを買ったほうが良かったです。
超短期勝負だったわけですが、仮想通貨市場がすでにビットコインからアルトコインに流れ込み、4年前のバブルパターンと同じく、すでに暴落サインだったわけです。
仮想通貨市場が下落トレンドに入る前に売り切りましたが(違うという方もいるかと思いますが)、すでにアルトコインからビットコインに資金が流れているので、こういうとき、私の中で買っていいコインはビットコインだけです。
ですが、私は保有しているビットコインもすべて売りました。
下落トレンドの場合、恐らく1~2万ドル台まで数ヶ月以内に下がると思ったからです。
この記事の執筆時の2021年6月13日時点で、2億 Akita Inuの価値は約300万円弱です。
ここから、もしビットコインが1~2万ドル台に暴落した場合、恐らくAkita Inuは1/10以下の価値になります。
ビットコイン、アルトコイン共に、そのリスクは負えませんでした。
私が今回学んだことです。
- Memeが新しい分野なので勝負したが、仮想通貨市場はいつもと同じルールだった
- 仮想通貨の大暴落は、ある日突然起こることを忘れるな
- 2回まで現象がわかれば3回目は誰でもチャート分析できる。そこに価値はない
- うまくいきだすと理性が飛ぶ(欲を出さず引き際が重要)
- 仮想通貨の現物を買うなら、市場全体の時価総額が大暴落時 or 市場が冷え切っている or 誰にも注目されていない銘柄に投資しないと大勝はない
ちなみに現在、Akita Inuの運営はGitcoinとの関係は解決した。と言っています。
近々、Gitcoinから案内があるので待つようにとのことです。
ただ、どうしても現運営を疑ってしまうのですが、
↓
手のひらを返し、Gitcoinと解決したといい価格を上げる
意図的に価格を下げて、下がったところで自身で買ってからGitcoinとは解決した。と言って上がってから売却すれば、確実に儲けられます。
株式市場なら犯罪かと思いますが、実際、仮想通貨ならどうなんでしょうか。。
運営はお金のないパートタイムが多いようなので、ちょっと現運営に対しては疑ってしまいますね。
運営が売れと言わない限り、Akita Inuがいくらになっても売らないつもりでしたので、私にとっては損切りの決断ができ、結果的に良かったのですが。。
ちなみに、今後はAkita Inuに再インする可能性は低いと思っています。
Gitcoinから正式なアナウンスがあってAkita Inuが高騰したとしても、まず仮想通貨市場全体が上げ相場にならないと効果は薄いと思っていますので、再インする可能性があるとすれば上昇トレンドに入ってからと思っています。
最後に、勝負には負けましたが大変勉強になりました。
仮想通貨のような新しいテクノロジーや市場は大好きなので、今後も仮想通貨と関わっていきますが、このような無謀なギャンブルはもうやらないように心がけます。。
調子に乗って一瞬で1,500万円を失った事例として、読者の方のお役に立てましたら幸いです。