私はニューヨークで知り合ったSEMrushの社員マリーナさんに招待され、フィラデルフィアのSEMrush支社を訪れました。
そして、そこで働くスタッフの方々とも良い関係を築けました。
※この記事に至った経緯については以下の記事をご覧ください。
それにより、私が経営するベトナムのGobrandingがベトナムにおけるSEMrush総代理店となることができました。
SEMrushのベトナム国内でのサービスにつきましてはSEMrush Vietnamをご覧ください。
Gobrandingは、ベトナム・ホーチミンに本社のある日越合弁のWebマーケティング会社です。
私が初めてベトナムに行った2010年からプロジェクトがスタートし、現在ではベトナム国内3拠点(ホーチミン・ハノイ・ダナン)、従業員数は100人を突破しており、ベトナム国内でのWebマーケティングだけでなく、日系企業の進出サポートや海外Webマーケティングも得意としています。
今回は、そのSEMrushを利用した
- 弊社の使用ケース
- ベトナム企業への導入事例
を紹介していきます。
GobrandingがSEMrushから得た3つの大きなメリット
Gobrandingでは、ベトナム国内でのSEMrushの販売だけでなく、自社でもツールを導入しています。
その結果、業務において様々なメリットが生まれました。
代表的なメリットは以下の3点です。
- SEOの事前プレゼンの効率化
- 顧客からの信頼を獲得
- 多言語環境のコスト削減
SEOの事前プレゼンの効率化
直感的に使えるSEMrushの機能が、顧客へのプレゼンテーションを効率的なものにしています。
Gobrandingでは、SEOの順位を測定する際には社内ツールを使用しています。
契約管理型システムと一体化しているため、社内ではそちらを利用した方が業務がスムーズに行えるためです。
しかし、見込み客に対するプレゼンテーションではSEMrushを使うようになりました。
- データを時系列に表示できる
- その場で変更を加えられる
など顧客の要望にその場で応えられる機能が備わっているからです。
これによりプレゼンテーションが効率的になり、作業の生産性も上がりました。
顧客からの信頼を獲得
SEMrushは、多彩な機能が取り入れられたウェブ競合分析ツール。
デジタルマーケティング全般を扱うGobrandingでは、その機能を最大限に活かすだけで顧客からの関心を引くことができます。
Gobrandingは、元々はSEOからスタートした会社です。
しかし会社が大きくなるにつれ、依頼の内容もSEO単体だけでなくデジタルマーケティング全体に変わりつつあります。
先進国ではマーケットが成熟しています。
マーケティング戦略として、クリエイティブさやニッチさなどを競うことも少なくありません。
一方で、市場が拡大途中のベトナムでは競合他社を直接調査し、それ以上の商品やサービスの提供を図る段階です。
簡単に言ってしまうと、顧客は
- 競合は誰なのか
- 他社はいくらでやっているのか
というストレートな疑問を持っているのです。
反面、ベトナムでは業界団体などが形成されておらず、業界を単位としたデータがないのが現状。
明確な答えを持たぬまま、勘や先入観に頼って事業を進めている企業が多いのです。
しかしSEMrushを利用することで
- 競合が誰か
- どれくらいのプレゼンスなのか
を視覚化することが可能となります。
まさに、現時点でベトナムの顧客ニーズにぴったりとマッチしたサービスを提供できるのです。
結果的にGobrandingを信頼してくれる企業が増えましたし、SEMrushはさらなる事業拡大への大きな武器になりつつあります。
多言語環境のコスト削減
SEMrushには、表示言語を自由に切り替えられる機能が備わっています。
この機能によってGobrandingの業務コストが削減され、作業の効率化を実現しています。
当初、Gobrandingではベトナム企業のクライアントをメインに取り扱ってきました。
しかし、規模の拡大や案件の大型化とともに、海外のクライアントも増加傾向にありました。
これに伴い、元々はベトナム語のみで対応できていた業務に支障が出てきたのです。
具体的には、SEOやマーケティングのツールがベトナム語という点が問題になってきていました。
ツールを扱うベトナム人には便利ですが、Gobrandingの海外顧客は外国人になりますので当然ベトナム語が読めません。
仮に、顧客の会社で働くベトナム人スタッフが読めたとしても、海外本社への報告時にベトナム語では困ってしまいます。
顧客が翻訳なしで読める英語のレポート提出がマストになった時点で、英語のツールを導入することになりました。
しかし今度はGobranding社内で、以下のような問題が発生します。
- ベトナム人スタッフの学習コストの上昇
- 英語に不慣れなことによる生産性の低下
そもそもは、外国の企業に英語でレポートを出すことができれば全て解決します。
そこで利用したのがSEMrush。
ツール上で表示言語を切り替えられる機能が備わっています。
ベトナム人が作業をする間はベトナム語を、本社への報告業務が必要な際には任意の言語で表示させることができるのです。
これによりGobrandingでは、社内での翻訳コストなどを大幅に削減することができました。
ベトナム企業へのSEMrush導入事例
現在のベトナムのウェブ広告市場で7割を占めているのが、GoogleとFacebook。
そのため、どの企業も最初に利用するのがGoogleとFacebookの広告管理ツールです。
しかし他社との差別化を図るために、新たなツールを求める企業が増加しています。
これは、一昔前にアメリカや日本で起こったことが、少し遅れてベトナムで起こっていると考えられます。
そんな中、SEMrushを導入していただける企業様も増えてきました。
詳しくは記載できませんが、Gobrandingを通じてSEMrushを導入した企業の事例を簡単に紹介します。
事例①某インテリア企業様
国の経済が大きく成長しているベトナムでは建設需要が高まっており、国内には大手から個人業者まで、多くの内装業者があります。
実店舗での営業はもちろん、ネット販売を行っている業者も多く、現在のベトナムにおいて最も熾烈な競争が起きている業界の1つです。
このようなシェア争いの激しい業界では、差別化がライバル企業との命運を分けるカギになることもあります。
そこで、他社の情報をいち早くキャッチするためにSEMrushにたどり着いたインテリア業者様がいらっしゃいます。
事例②某ニュースサイト(自社メディア)
オールドメディアがあまり発達しなかったベトナムでは、スマホの登場と共にニュースサイトの需要が高まってきています。
スマホの普及率も高く、多くのベトナム人が日常的にニュースサイトに目を通します。
これに伴い、多くのB2C企業が自社メディアによる情報発信を行うようになりました。
その結果、似たようなメディアが乱立するようになってきています。
情報に埋もれることなく差別化を図るため、オールインワンのウェブ競合分析ツール、SEMrushが注目を集めています。
事例③海産物仲買業様
日本での海産物マーケットは、築地市場のような大きな市場にいったん集約され、そこに業者が集まります。
一方、ベトナムでは生産者から町のレストランへ直送される体制が整っています。
ベトナムの海産物は種類が多く、それを取り扱う生産者の数も少なくありません。
そんな環境の中で、生産者がインターネットを利用して生産者指定の顧客獲得に乗り出しています。
SEMrushを導入して競合他社を把握することで、熾烈な競争を勝ち抜こうとする業者も増えてきました。
SEMrush導入による質の向上
Gobrandingでは競合調査を核にして
- SEO
- 広告戦略
- LPの制作
- コンテンツ制作
などをしています。
SEMrushの導入によって、従来の数倍のパフォーマンスが期待できるようになってきました。
ベトナムでビジネスを考えている日系企業様は、ベトナム歴が長い私に相談していただければ、Gobrandingを通してお力になれるかと思います。