2014年7月の旅です。
日本から仕事の連絡が少ない3連休を利用し、ベトナム・ホーチミンからビーチリゾート地、ニャチャンへ2泊3日の旅にでかけました。
タイ・バンコク在住のT君もホーチミンに来ていたので一緒に新天地を開拓することに。
私はニャチャンには3回行っているのですが、今回は1回目の体験談になります。
あてもなく真夜中にバイクで郊外エリアを探索していると、いきなりガス欠に。
その時に助けられた感動のエピソードを含め、初ニャチャン旅行についてご紹介します。
ニャチャンとは
ニャチャン(Nha Trang)とはベトナム南部に位置するカインホア省の省都です。
※ちなみに英語ではナトラングと読みますが、その発音ですと通じません。
7キロも続く白い砂浜、美しいビーチが見どころのリゾート地で、その周りには高級リゾートホテルが立ち並びます。
ベトナム屈指のビーチリゾートとして、ロシアを中心とした旧ソ連圏の人々が多く、いたるところでロシア語の看板を見かけます。
ニャチャンの夕日です。美しい。
ヴィンパールランドが有名
ヴィンパールランドという島を丸ごとリゾート地にした観光地が有名で、本土からはロープウェイで行くことができます。
ニャチャン側から見たロープウェイ(ヴィンパールケーブルカー)です。
ヴィンパールケーブルカーで島に向かいます。
出発側(ニャチャン側)の景色です。
T君が記念に私の写真を撮ってくれました。
汚い格好ですみません。常夏なので。まだ白髪がなく若かった。
生春巻きも有名
恐らくニャチャン名物?かと思いますが、市内には至るところに生春巻きのローカルレストランがありました。
ニャチャン市内でのランチ風景。
ベトナムコーヒーを飲みながらライスペーパーに具材を入れてタレを付けて食べます。
私は食べ慣れていない料理だと少ししか食べられませんが、T君はとても美味しいと1人でたくさん食べていました。
うまっ!あーうまっ!
観光しやすいリゾート地
ベトナム屈指のビーチリゾートということもあり、市内の至るところにバイクレンタルの案内があります。
また、タクシーもバンバン走っています。
ニャチャン発の現地ツアー案内所も沢山ありますので、ふらっと来ても問題ありません。
4つの離島を巡るアイランドホッピングツアーの案内もありますね。
飛行機でニャチャンへ
現地までは飛行機で行きました。
ホーチミンーニャチャン間は、ベトジェットで往復 90.06ドル(約1万円)。
ホーチミンの空港は国内線、国際線ともに市内から近く、移動がとても便利です。
あっという間のフライトで、約1時間ちょっと。
それに対して、カムラン国際空港からニャチャン市内まではかなり離れています。
市内の南に位置するカムラン国際空港に到着したら、そこからタクシーでニャチャンに向かいます。
空いている道路を走って1時間弱ほどかかりました。
メーターで行ったので確か500,000ドン(約2,500円)くらいかかったと思います。
なお、タクシー料金よりも安いとのことで、帰りは宿泊したホテルのおじさんが車を呼んでチャーターしてくれました。
確か300,000~400,000ドン(約1,500~2,000円)だったと思います。
その後、空港トラブルで飛行機が大幅に遅れてしまい、カムラン空港で3,4時間ほど足止めを受けてしまいました。
※ベトナムの地方都市の空港は小さく、さらにLCCはより遅れることがあります。
空港で暇にならないよう、私の場合はノートパソコン+スマホでの作業環境を常に確保しています。
宿泊したホテル
今回の旅で利用したのは、Binh An Hotel Nha Trangという1.5星のミニホテル。
- ルームカテゴリ:ツインベッド(バルコニー付き)
- 広さ:27㎡
- 価格:2泊で4,198円
1部屋を2人で利用したので、1人に換算するとわずか1,050円/1泊です。
しかも安いのに部屋はとても清潔で綺麗でした。
こちらの宿は口コミ評判通り、本当にホスピタリティに溢れていました。
オーナーのおじさんがとても良い人で、ウェルカムフルーツを盛りだくさんでくれました。
場所もニャチャンの中心です。少し裏路地にありますが、すぐ近くがニャチャンビーチ。
宿に併設されているバイクも貸してくれます。
価格はさすがに忘れてしまいましたが、1日で10~20万ドン(500~1,000円ほど)だったと思います。
いつものように借りたバイクの写真を撮影しておきます。
どのバイクかわからなくなりますので。
ホテルのベランダから見える景色。
ここからだとわかりませんが、大きな建物の先がビーチ沿いになります。
Hon Tre島にあるヴィンパールランドにも遊びに行ったのですが、チケットも宿のおじさんが用意してくれました。
しかも定価より安い値段で売ってくれました。
あらゆる面で最高の安宿でしたね。また泊まりたいです。
バイクでニャチャン散策
私は真夜中にバイクで周辺散策をするのが大好きです。
昼間ですと、ベトナムの都市部は交通量が多いため、自由にドライビングできなかったり(交通ルールは守っています)、ゆっくり観察することができません。
なので、真夜中から早朝の明け方にかけて回ったりします。
童心に戻った気分と言いますか、ワクワクします。
※後ほどご説明しますが、途中でガス欠になりました。
今回は、滞在先のホテルからスタートし、大通り沿いをひたすら走り、川沿いをどんどんと進んでぐるっと一周しました。
市内散策で得られること
街の人々がどのような暮らしをしていて、どのような建物があって、どのようなお店があるかなどは、観光してるだけではわかりません。
街の構造を地図で見たり、実際に動いて街をひたすら見る。
それによって人々の生活や特徴が何となく見えてきます。
カフェがあったり、市場があったり、スーパーがあったり、公園があるのかなと思って探したり。
こういったことを自然にぶらつきながら観察します。
夜間はバイクがメインになることが多いですが、昼間の場合はタクシーをチャーターして回ることも少なくありません。
タクシーの場合は、1時間いくらで交渉するケースもあれば、単にメーターでぐるぐる回ってもらうこともあります。
ただ、私のように計画性がないまま無防備に開拓していくスタイルは万人にはおすすめできません。
私はそれなりに海外放浪歴が長く、海外での危機察知力は高いです。
同行しているT君も私と同等か、それ以上の開拓力を持っています。
僕にはツアー窮屈ですね
バックパッカーの感覚で自由な旅行に慣れているT君は、こんなことをよく言っています。
慣れていない人は同じような行動は取らないようにしましょう。
バイクでのトラブル
最終日の夜中、いつものようにバイクで散策しているとT君が突然「ガス欠」になりました・・・。
エイジさん、なんかガソリンがなくなったみたいなんですが。。
え??
T君がガス欠になるということは。。もしや。
T君と一緒にガソリン補給しているので、私のガソリンもじきになくなるということです。
私たちが借りていたバイクはガソリンメーターが壊れており、ガソリンの残量に気づかなかったのです。
さすがに私は本気で焦りました。。
時間は深夜12~1時です。辺りは真っ暗闇。
しかも、奥までいった小道、裏路地のようなところなので、重いバイクを押して道路沿いまで戻ることもできません。
とりあえず、自分のバイクを運転しつつT君のバイクを蹴りながら進もうとしますが中々うまくいかず。。
いや、さすがにやばい。
リアルに一夜明かすことになるか。。
とても歩いて戻れるような距離ではありません。
またバイクはレンタルなので、ここに放っておくわけにはいかず。
周りにはポツポツ家はありましたが、夜中なので声をかけるわけにもいかず。。
絶望しかけた中、3人の若者が庭で酒を飲みながらトランプをしている家を見つけました。
シンチャオ。。。(ベトナム語でこんばんは)
この外国人、一体何なんだ?と最初は怪訝な目で見られましたが、運良く1人の青年は英語ができました。
何があったの?
ガソリンがなくなってバイクが動かなくなった。
少しガソリンをくれませんか?
ボソボソ
ボソボソ
ボソボソ
あなた達はどこの国の人?
日本人です。
お、日本人か。ついてきな。
若者について行くと、彼は民家のドアをたたき、何かを言っていました。
そこは小売店のような場所だったのですが、深夜なので当然閉まっていました。
おーい。開けてくれ。
ガソリン売って。
・・・・・・
おじさんは無言で扉を開け、ガソリンをくれました。
そして、若者はインスタントラーメンを注文しだし、
腹減ったか?飯食うか?
と言ってきます。
とりあえずお腹は空いていなかったので断りましたが、なんと若者はガソリン代を含む全額をおじさんに支払おうとしていました。
いやいや、全部私が払うから。
気にするな。日本人は好きだ。
さすがに無理やり私が全額を払いましたが、私達は助けてもらっただけではなく、ガソリンまで無料で入れてもらうところでした。
このままずっと進んでも出られるよ。ただ遠いぞ。
本当にありがとう!
ガソリンもいれたし、せっかくなので突き進んでみるよ。
気にするな。兄弟。またな。
初めてのニャチャンに計画を立てずに行きましたので、正直、そこまで楽しめたわけではありませんでした。
しかし、この若者に助けられた思い出がいつまでも忘れられません。
本当に良い経験ができた。
そうですね。
良い思い出ができたニャチャン
無計画な旅でしたが、トラブルが起こることによって田舎のベトナムの人々の温かさに触れることができました。
帰りのカムラン国際空港で3,4時間待たされて散々でしたが、助けてくれたベトナム人の青年、宿の親切なおじさんも忘れられず、私にとって忘れられない思い出となりました。
今回はこのような旅で終わり、あまり観光地に行けませんでしたが、ニャチャンで一番おすすめできるのが日帰りツアーのアイランドホッピングです。
また別の記事でご紹介したいと思います。