2021/02/28

ミャンマー・ヤンゴンの旅【人々の親切さに感動】

旅行

※以下は全て2021年2月に発生したクーデター前の情報です。

2015年7月に、私はタイのバンコクから友人と3人でミャンマーのヤンゴンに向かいました。

初めて訪れたミャンマーは分からないことだらけでしたが、とにかく人が優しくて感動したことは今でも忘れません。

今回は、当時のミャンマー旅行について紹介していきます。

ミャンマーのビザ事情

ミャンマーを訪れるにあたり、まずはビザを取る必要がありました。

※現時点では、日本人の観光目的の短期滞在にはビザ不要です。

2018年10月1日よりミャンマーを観光で訪れる一般旅券を所持した日本人に対し入国査証が免除されます。 滞在期間は30日間,観光目的のみ対象となりますので,ビジネスなど他の目的で入国される方は従来通り事前の査証取得が必要となります。

在ミャンマー日本大使館

タイのミャンマー連邦大使館は、比較的外国人の多いサトーン通りにあり、行ってきました。

ビザの申請書に貼る写真が必要でしたが、大使館内で撮影できます。

大使館の中にも外にも多くのミャンマー人がいて非常に混みあっていたので、事前に用意しておいた方がいいかもしれません。

 

なお観光ビザは同日発行だったため、申請したその日に受け取ることができました。

ミャンマーのホテル・不動産事情

私が泊まったのは、当時日本人の間で割と知られていたタマダホテル。

※現在はタマダホテルはなくなっていますが、同じ建物を利用したホテルGとしてリニューアルオープンしています。

 

3泊で142.5ドル (17,493円。1泊あたり5,831円) でしたが、実際にホテルを訪れてみて非常に割高と感じました。

 

場所は駅の近くの坂の上の交差点すぐそばにあり、ダウンタウンにも行きやすかったです。

しかし、建物の古さや設備などを考えると、タイやベトナムなら1泊2,000円ほどだろうという品質。

WiFiも遅く、途切れまくって使い物になりませんでした。

ホテル内の停電も何度か起こり、インフラ面では旅した中で過去最弱でした。

空港で10ドルくらいで購入したSIMの3Gがかろうじて入りましたが、それもかなり遅かったです。

タマダホテルからの景色。

左の車が多く止まっているところに大型のスーパーマーケットがありました。その右にはヤンゴン環状線、最大のヤンゴン中央駅です。

右にあるタワーは日系のサクラタワーで、最上階にレストラン・カフェがあります。

 

なお、私が訪れた2015年は、まだミャンマーのホテル代金が国の物価と比べると異常に高い時期でした。

その理由は、外国人が宿泊できるホテルの数が少ないことによる需要過多

しかし、2018年頃からは外資系のホテルが次々に完成し、現在は値段が落ち着いてきているようです。

 

ミャンマーでは不動産契約も大変

バンコクとヤンゴンで会計事務所を経営している友人から聞いて驚いたのですが、ミャンマーでは、契約時に1年分の家賃+仲介手数料を一括で支払うとのこと。

仲介手数料は家賃の1か月分以上であることが多いため、最初の段階で家賃の13か月分以上を前払いするということですね。

 

2015年時点ではこういった問題(主にインフラ面)が多く、徐々に良くなってきているものの、まだ外資系企業が参入しづらい状態でした。

しかし民主化したことで、ホテルの価格だけでなく、不動産価格や契約についても徐々に良くなっていくと思われます。

ミャンマー人の特徴

今回のミャンマー旅行は3泊4日と短期でしたが、その間に様々なミャンマー人と関わりました。

具体的には以下の通り。

  • タクシードライバー10人以上
  • 旅行に同行した友人が経営する会計事務所のスタッフ
  • ホテルのスタッフ
  • レストランのスタッフ
  • お寺や街中で話した人々

あくまでも私の経験上の話になりますが、ミャンマー人には心の温かい人が多いと感じました。

ミャンマー人はスレていない

最初に空港で声をかけたタクシードライバーさんは英語が堪能だったので、電話番号を聞いて呼び出しては街中を半日かけて案内してもらいました。

最後に、おすすめのレストランに連れてってもらった時に一緒に食事をしましたが、なんと自分の食べた分を支払おうとしてきたのです。

 

ミャンマーは東南アジアの中でも賃金が安い国。

例えば、タイでは飲食業や工事現場での仕事は、安価で雇えるミャンマー人が使われていることも少なくありません。

タクシードライバーの月収も2〜3万円程度です。

 

ドライバーに薦められたレストランは外国人も多く利用するお店で、値段はそんなに安いわけではありません。

そんな状況で、自分の代金を支払おうとしたドライバーに感動しました。

東南アジアの他の国ではありえない光景です。

私はもちろん彼に食事をご馳走しました。

 

滞在中には、このドライバー以外のタクシーを何度も使いました。

タクシー車内にはメーターがないですし、英語が通じないことも少なくありません。

東南アジアの他の国であれば、そんな状況ならぼられても何も文句は言えません。

 

しかしミャンマー人はぼらないのです。

そこそこ走って到着しても2,000チャット(160円)などと言われるくらいです。

ドライバーさんを見てもぼったくるような雰囲気が感じられないのです。

 

私の経験の話になりますが、鎖国期間が長く、開国して間もない国の国民は親切です。

資本主義が浸透すればするほど物質的豊かさ、情報が氾濫し、人々はお金お金とスレていきます。

ミャンマー人はおっとりしている

ミャンマーはASEAN最貧国ですが、ヤンゴンの街中ではフィリピンやカンボジアで見てきたような絶対的貧困の現場をあまり目撃しませんでした。

人々はあまりせかせかしておらず、自己主張が弱めです。

 

隣のタイと同じく熱心な仏教徒が多い国ということに加え、経済的にまだまだ発展していないという点が貧しさを感じさせない理由なのかもしれません。

 

かつては微笑みの国と言われたタイも、経済発展とともに人々の心に余裕がなくなり、特にバンコクでは笑顔が一気に減少しました。

この表現がよいかはわかりませんが、みんなが平等に貧しいミャンマーでは、嫉妬心や競争心がまだ少ない状態です。

そんな状況が心の余裕を生み出し、人々の明るさや笑顔につながっているのではないかと感じました。

実際に、川沿いや湖などに行っても、みんながのんびりしていたり無邪気にはしゃいでいたりしました。

ミャンマー人は親切

たまたまかもしれませんが、私が街中でかかわったミャンマー人は総じて親切でした。

  • ていねいに道を教えてくれる
  • 雨が降り出したら雨宿りさせてくれる
  • ホテルやレストランスタッフの気遣いがすごい

などあらゆる人が優しいのです。

 

今回の旅行はスコールの時期だったため、突然の雨に何度も悩まされました。

特に困ったのが、ダウンタウンをふらついている時のスコールです。

 

しかしミャンマーの人々は、明らかによそ者だとわかる私たちに雨を凌ぐ場所を提供してくれ、優しくもてなしてくれました。

これも仏教の教えと関連しているのかもしれませんが、積極的に人に親切にするのが当たり前になっているのだと思います。

その他(ミャンマー語)

タクシーに乗っている最中、ドライバーが時折ミャンマー語で電話をしていました。

全く聞いたことのないミャンマー語に対して、初めは違和感がありました。

 

友人いわく、ミャンマー語は日本語と文法が似ていて、お互い学習しやすい言語とのこと。

ただ、数日滞在しただけですが、声が耳に殆ど残らず発音はそこまで簡単ではないのかなと思いました。

 

日本人のミャンマー語の学習者は少ないので、語学が好きな人は学習してみるといいかもしれません。

ミャンマー旅行記

それでは、ミャンマー・ヤンゴンで私が見てきたこと、体験してきたことを写真多めで紹介していきます。

空港からタクシーで市内へ

この旅は、当時滞在していたバンコクのドンムアン空港から始まります。

ヤンゴン国際空港までのフライト時間はわずか1時間15分。エアアジアなので片道わずか6,000円(往復12,000円)ほどでした。

※日本からは全日空(ANA)が東京・成田空港から直行便あります。

ヤンゴン国際空港です。

特に曇っていたわけではなく、窓からの撮影。

マルハン銀行の看板がありました。

そう。あのパチンコのマルハンです。

マルハンさんは東南アジアで銀行業をしています。

カンボジアやラオスに行った際にもマルハン銀行の看板がありました。

空港からダウンタウンに行くためにタクシーに乗ります。全く文字が読めません。

なお、ヤンゴンでは何度もタクシーに乗りましたが、メーターもなければ交渉制というわけでもありません。

しかし上述したように、ぼられるようなことは一切ありませんでした。

ダウンタウン

ヤンゴンのダウンタウン(繁華街)です。

宿泊したタマダホテルから坂を下ってすぐのところがダウンタウン入口でした。

車は古い日本車が目立ちます。日本の中古車をそのまま輸入しているようです。

車の外観には日本のどこかの会社のロゴなどがそのままだったりします。

ダウンタウンの路地です。

ミャンマーでは男性もロンジーと呼ばれるスカートを着用するのですが、それが印象的でした。

ロンジー参照

ちなみにお土産で私もロンジーを買いました。

ダウンタウンを歩いていると、突然のスコールに襲われたのでカフェに避難。

7月でしたので、ヤンゴンは雨季ど真ん中です。

ヤンゴンの気温と降水量参照

※東南アジアの多くは日本の夏が雨季シーズンです(南半球のインドネシア除く)。

そのカフェで飲んだミャンマーのチャイ(紅茶)。

これを飲みながら、フレンドリーな現地の人と軽く話をしました。

ヤンゴン川

夕方、ダウンダウンの南にあるヤンゴン川の川沿いに来ました。

プライベートボートの観光船です。

そのプライベートボートに乗って、川を一周して見ることにしました。

金額は忘れてしまいましたが、確か60分くらいで10,000チャット(2015年当時のレートで1,000円弱)くらいだったかと思います。

 

あまり乗っている人はいませんでした。

外国人向けなのかもしれません。

ぐるっと一周しましたが、すさまじい暑さでした。

乗船時は日傘を持参されることをおすすめします。

川沿いに停泊した動かない船のホテルです。

川沿いで若者カップル達がデートしています。

この光景は私が長く住んでいるベトナムのホーチミンの公園に似ていました。

停泊しているホテル船内に向かいます。高級ホテルなので入口も綺麗です。

※なお、私はここには宿泊していません。カフェだけ利用しました。

船内はとても豪華です。

樽のテーブルでおしゃれです。

巨大な椅子があったので、とりあえず座ってみました。

※汚い格好&当時は太っていたので見苦しく恐縮ですが。

船のホテル内のトイレです。

ウォシュレットもありましたが、すべてが金で派手派手でした。

シュエダゴン・パゴダ

金色がまぶしいシュエダゴン・パゴダ。

日中も行きましたが、夜は照明によってさらに金色に照らされて美しいです。

なんと室内に長いエスカレーターがあります。

花を買ったところ、金色の高級感溢れる手作りの傘?のようなものをいただきました。

エスカレーターで最上階を目指します。

夜のゴールデンパゴダの頂上です。

膝をついてお参りしている人たちが多数いますね。

照明が照らされ黄金に光り輝いています。

寺院というと古いイメージがありますが、ここまで壮大で派手な寺院は初めてでした。

頂上には緑豊かなエリアもあります。

野良犬もパゴダ内にいます。

光り輝く仏像前でお祈りをするミャンマーの人々。

シュエダゴン・パゴダ以外にもいくつかのお寺を回りましたが、熱心な仏教徒が多いです。

寺院内でまったりする猫。

中もまっ金金です。模様も1つ1つ丁寧に作られています。

壁のレンガまですべて金色だったのが印象的でした。

インヤー湖

ヤンゴン市内にはいくつも湖があります。

これは、その中のインヤー湖。

湖の周りには遊歩道があり、ところどころで座ってくつろぐ人々がいます。

湖の畔にあるミャンマー式おでん。

何を食べているのかな?と見ていたら地元の人達が一緒に食べなよと誘ってくれました。

しかし、残念ながらお腹いっぱいだったので食べられず。

ヤンゴン環状線

ホテルの近くには、ヤンゴン中央駅がありました。

ヤンゴン市内を走る全長45.9kmの環状線の中で、最大の駅です。

別の駅の構内です。日本の地方都市のローカル線の駅に人々がそこそこいる雰囲気でした。

車内の雰囲気です。皆さんマナーも良く、静かでした。

日本の昔の車両をそのまま持ちんでいるので、日本語の案内がそのまま残っています。

※この光景は車やバスでも見かけます。

使われている車両は古く、私が子供の頃か、それより前の車両な気がします。

サクラタワー&景色

ヤンゴンのダウンタウン入口にある日系サクラタワーの最上階レストラン、Sky Bistroです。

日中に色々見て回った後で一息つきました。

景色が楽しめる最高級なお店でも缶ビールだけならわずか2,500チャット(当時の2015年レートで200円ほど)でした。

ダウンタウンエリアを一望できます。

ビルの上からゴールデンパゴダ、ダウンタウン南のヤンゴン川が見えます。

ミャンマーの野外レストラン

仲良くなったタクシードライバーさんに連れられ、野外レストランで夕食をとりました。

ミャンマービールです。

私はどの国に行っても必ず地ビールをオーダーします。

おそらくタイ料理?かと思いますが、野菜炒め的な料理を注文してみました。

手前には、にんにくをスライスしたものが酸っぱい醤油で浸されていた調味料。

日本の焼き鳥っぽい肉。

美味しそうに見えますが、私は恐らくこれで食中毒になりました。。

食事をしていると猫が足元にきます。

ガリガリに痩せていてかわいそうな猫たち。

物欲しそうにしていたので食事を分けてあげました。

ミャンマー・ヤンゴン記まとめ

ミャンマーはASEAN最後のフロンティアです。

2021年2月現在、政治的な混乱が続いていますが、経済成長の余地がまだ大きい国です。

在日ミャンマー人もどんどん増えています。

 

今は在日ベトナム人ブームですが、次はミャンマー人になると思っています。

ミャンマー人は真面目な仏教徒が多い国で日本語と文法も似ているので、日本人との相性も良いはずです。

観光地としても世界遺産のバガンがあります。(私はまだバガンは行ったことがなく、是非行きたいです)

コロナが落ち着いたらまた行きたい国の1つです。

何より人が良いので観光でもまた行きたいですし、ビジネスチャンスも沢山ありそうですね。

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