2011年10月、台湾の首都、台北に行ってきました。
ベトナム・ホーチミンに向かう際に、台北経由のチャイナエアラインの航空券が安かったので、ストップオーバーして数日間滞在することに。
親日の多い国と聞いていたので、私はかねてから台湾に行ってみたいと思っていました。
実際に訪れてみて、行って本当に良かったと思える国でした。
なお、約10年近く前の話で写真がほぼ残っていないため、記事にするか迷いましたが、日本統治時代を懐かしく思ってくださっていたおじいさんとの思い出を伝えたいと思い、書くことにしました。
宿泊したホテル
ウェブサイトにアクセスしてみたところ今はもうなくなってしまっているようですが、パピヨンステイというゲストハウスに宿泊しました。
地下鉄の士林駅の近くにあり、夜は有名な観光スポットである士林夜市にも歩いて行ける好立地ゲストハウスでした。
家をゲストハウスにした日本人宿で、オーナーは流暢な日本語を話します。
予約も、日本語でのメールのやり取りのみで完了しました。
私が滞在した期間も日本人の宿泊客しかおらず、長期滞在されている人もいらっしゃいました。
部屋はシンプルなダブルルーム(個室)で、男性は1泊900元(当時のレートで2,500円ほど)。
4泊したので3,600元(約1万円)でした。
場所も便利で、家の中もアットホームなゲストハウスでした。
日本語を話すおじいさんとの思い出
写真は1枚のみしか残っていませんが、あまりに印象的だった話なので文章でお伝えします。
日本を出発する前に、父から「台湾行くなら龍山寺へ行ってきなよ」と言われていたのを思い出し、せっかくなので行ってみることに。
龍山寺は清時代に建てられた台北では最古のお寺で、台湾最大の観光名所の1つです。
単純に歴史があるというだけでなく、芸術的な価値も高いお寺で、特に釘を一本も使わずに作られた本殿の円形天井は、国宝にも指定されています。
私はそんなことは知らず訪れたのですが、国宝よりも、そこでの出会いに衝撃を受けました。
お寺には、流暢な日本語を話す台湾人のおじいさんが数人いらっしゃいました。
私は海外ではすぐに人に声をかけてしまう癖があるのですが、今回はおじいさんの方から声がかかりました。
こんにちは。お兄さん1人ですか?
こんにちは。はい、1人でぶらついてます。
すみませんが、この漢字は何と読みますか?
それは○○と読みます。
ところで、おじいさん達も参拝ですか?
日本の人たちが懐かしくて、ボランティアでガイドしてるんです。案内しましょうか?
あ、本当ですか?ありがとうございます。
龍山寺を一通り案内してもらった後、
お店に来ますか?お茶でもしながらお話しましょうか。
とお誘いを受けたので、私は好意に甘え、一緒にお茶屋さんを訪れました。
お茶も無料でご馳走いただき、買おうとしたら無理しなくていいよ。とまで気を遣ってくれました。
また、美味しい小籠包も出前で注文してくださりました。
日本統治時代についても聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきました。
- 泥棒なんてほとんどいなかった
- 台湾の慰安婦は捏造。看護婦と偽って働いていた人もいたが、そもそも行為自体が普通なことだった
- 当時、中国語はなかった。台湾語と日本語だった
- 学校の日本人の先生も優しくしてくれた
話にとてもリアリティがありました。
私が日本人なので、気を遣ってくれているところもあったのかもしれませんが。
お話を聞かせていただいた後、戦友の方々とのランチ会にも連れていってもらい、ここでも甘えることに。日本食レストランでした。
約10人ほどの集まりで、そこには、流暢な日本語を話す高齢のおばあさんもいらっしゃいました。
突然の参加だったのにも関わらず、戦友のご年配の方々に食事をご馳走いただき、その上費用もいらないと言われました。
感無量でした。
そして、
台湾に来たなら忠烈祠、淡水に行ったほうがいいよ。
ということで、まずは忠烈祠に向かうことに。
バス停まで見送ってもらい、別れました。
台北観光
今回訪れた台湾の首都台北には、博物館や寺院、夜市をはじめ、観光客が訪れるべきスポットがたくさんあります。
また、言わずと知れた小籠包の名店、鼎泰豊の本店や、臭豆腐をはじめとするストリートフードも観光には欠かせません。
台湾独特の熱気や勢いに魅了され、何度も足を運ぶリピーターもいるほど魅力的な国です。
4泊5日という短期間ですが、私は以下の有名どころを回りました。
- 龍山寺
- 忠烈祠
- 国立故宮博物院
- 圓山大飯店
- 西門
- 士林夜市
- 淡水
10年ほど前の旅行で、ほとんどの写真を紛失してしまいましたが、残っている写真を元に簡単に紹介していきます。
こちらは有名な観光スポット、忠烈祠です。
兵隊さんが機械のように列をなして歩いていたのを覚えています。
写真が残ってないので拝借しましたが、このような精悍な兵隊さんの行進を見ることができます。
実は、この兵隊さんになるには厳しい体格の条件があり、身長178-184㎝、体重約65kgの男性でなければなりません。
強靭な肉体に加え、スタイルの良さも要求されるんですね。
そんな兵隊さんが有名な忠烈祠ですが、実はここには
- 戦死した兵士
- 国家に貢献した人々
などが多く祀られています。
もちろん有名な観光地として気軽に訪れられるスポットですが、時間があるならお祈りもしておきましょう。
忠烈祠に行った後に、すぐ横に止まっているタクシーに声をかけてみたら、日本語を話す台湾人ドライバーさんだったので台北市内をガイドしてもらうことに。
こちらは、タクシー乗車時に撮影した中で唯一残っていた写真。
- 国立故宮博物院
- 圓山大飯店
- 台北101
- 有名なお茶屋さん
などに案内してもらい、最後はローカルレストランの牛肉麺のお店に連れて行ってもらいました。
とても美味しかったのを覚えています。
台北101です。外から見ただけで、中には入りませんでした。
まとめ
4日間しか滞在しなかった旅でしたが、大変良い思い出となりました。
パピヨンステイの方、おじいさん、街で知り合った人々、親切すぎて感動しかありません。
また、日本語を話すおじいさんは当時で90歳近かったので(連絡先も交換せず)、もう10年も経過してしまいましたが、もし台湾に行ったときにまた会えるのであれば、お礼をしたいです。
唯一覚えているのが、龍山時から歩いて行ける距離の小さなお茶屋さんで、手がかりはこの写真があるだけです。
その後、経由地として台北の台湾桃園国際空港を利用したことは何度かありますが、台湾には行っていません。
またいつか台湾に行って、今度は北の台北から南の高雄まで回ってみたいですね。