2018年5月、日本のゴールデンウィークのタイミングに、ベトナム・ホーチミンから隣国のラオス・ビエンチャンに3泊4日で行ってきました。
初めてのラオスは、隣のタイと似ているようで、どこか違う独特な雰囲気が流れていました。
今回は、そんなラオス旅行で体験してきたことを紹介していきます。
ビエンチャン旅行全体の流れ
3泊4日で行ったビエンチャン旅行。
私はいつもほぼ計画を立てずに回るのですが、結果として以下の流れになりました。
ホーチミンからビエンチャンへ
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ビエンチャンの空港でT君と合流
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タイ大使館近くのホテルへチェックイン
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屋外レストランで夕食だけ食べて就寝
タイ大使館でT君のビザ申請
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5つ星ホテルに移動
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タクシーで少し郊外のブッダパークへ
※途中で目の前で事故発生
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自然の中で休憩しながら軽く仕事
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凱旋門
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ラオスの夜市
自転車を借りて散策する
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地雷で亡くなった方、義足になった方の博物館
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フランス人オーナーのパン屋で食事
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近所の寺巡り
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バイクを借りて回る
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川沿いの船のレストランで夕食
空港へ
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さようなら、ラオス
ビエンチャンの良かったところ
この旅行を通して私なりに感じたビエンチャンの良いところは以下の5点。
- パンが美味い
- 時の流れがゆったりしている
- 自転車でも散策できる規模
- タイバーツやタイ語が通用する
- ラオス人は優しい
パンが美味い
フランス植民地時代の影響を受けており、どこに行っても美味しいパンが食べられます。
ローカルのラオス版サンドウィッチから、本場のフランス人が経営している美味しいパン屋さんまで色々ありました。
時の流れがゆったりしている
ビエンチャンはラオスの首都なのに全く忙しい雰囲気がなく、人口密度も低めです。
ぼったくりや押し売りもなく、広々していて開放的になれます。
私が訪れた時はぼったくりはありませんでした。とはいえラオスは貧しい国です。普通にぼられることもあるようなので気を付けましょう。
自転車でも散策できる規模
メインの観光エリアであれば、自転車でも十分に散策できます。
※後述するブッダパークは、もし自転車で行こうとしたら少し遠いです。
普段はバイクを借りる私ですが、自転車も借りてメコン川沿いを走ったところとても気持ち良いサイクリングになりました。
※こちらの写真はレンタルバイクです。
自転車の写真は撮り忘れてしまいましたが、長時間乗っているとお尻が痛くなるママチャリみたいなタイプでした。
タイバーツやタイ語が通用する
タイに近くタイの影響を大きく受けるラオスのビエンチャン。
ビエンチャンではタイバーツが普通に使えました。
※こちらの写真はラオスキープという通貨です。
また、ラオス語はタイ語と似ており、多くのラオス人はタイ語を扱います。
ラオス人は優しい
私がラオスのビエンチャンで出会ったラオス人達はみな優しかったです。
1つエピソードがあります。
後述するブッダパークにタクシーで向かう途中、突然
「きゅるる~~、ドガ!!」
という音が鳴り響きました。
私が乗車するタクシーの真ん前で、バイクと車が衝突してしまったのです。
タクシー運転手は素晴らしいドライビングテクニックで、その事故を器用に避けました。
後ろを振り向くと、既に何人かが集まってケガ人を救出しようとしていました。
こういった事故は東南アジアにいると日常茶飯事なのですが、さすがに目の前で事故が起こったので少し焦りました。
ただ、それと同時に、トラブルに遭遇した時の助け合いの早さに軽く感動。
3泊4日と短い滞在ではありましたが、滞在期間中に私が関わったタクシー運転手さん、レストランの店員さん、遊んでいる少年たちなど、みな優しかったです。
旅の始まりとビエンチャン空港
この旅は、ホーチミンから始まります。
これからフライトです。乗客は西洋人の方々が多かったです。
ベトナム航空の機内です。真ん中の座席でした。
初ラオスなのでとりあえず地球の歩き方でも読むか。
ビエンチャン国際空港(現:ワットタイ国際空港)に夜、到着。
のどかな田舎町の空港です。
日本のODAで空港が作られたのかな。
出発地のベトナム・ホーチミンの国際空港にも日の丸があります。
感謝の気持ちで記してくれるのは嬉しいですね。
ワッタイ国際空港から市内までは、タクシーで15分ほどと近かったです。
ビエンチャンで宿泊したホテル
3泊4日でしたが、途中でホテルを変更しました。
- 1泊目‥ドウアンプラセウスホテル
- 2、3泊目‥ドン チャン パレス ホテル & コンベンション
ドウアンプラセウスホテル
2日目の朝は、T君がタイ大使館でタイのビザを取得する必要がありました。
T君がタイ大使館にすぐに行けるよう、大使館近くの3つ星ホテルのツインルームに宿泊。
1日目にT君とビエンチャンの空港で合流した後、到着が夜だったため、とりあえずタクシーでホテルに向かいました。
私が泊まった部屋はスタンダードツインルームでしたが、35㎡という十分な広さがあります。
寝るだけなら十分すぎるホテルでした。
ドウアンプラセウスホテル (Douangpraseuth Hotel)
事前にagodaで予約し、朝食込でなんと25.43 USD(日本円で3,000円ほど)でした。※1人あたり1,500円ほど。
ドン チャン パレス ホテル & コンベンション
2、3泊目は、グレードを一気に上げて5つ星ホテルに宿泊。
私はホテルにあまり高いお金を払いたくない派なのですが(ほぼ外出していてホテルにはいないからです)今回はラオスとタイの国境沿いのメコン川を一望できる部屋ということで、このホテルを選びました。
私が泊まったのは、スーペリア ツインルームです。
5つ星といっても古くて安いホテルですが。
- 眺望:リバー
- 広さ:36 m2(388 ft2)
- 禁煙
- シングルベッド 2台
事前にagodaで予約し、2泊で17,232円。1泊あたり8,616円です。
ツインルームなので1人あたり1泊4,308円で泊まれました。
ドン チャン パレス ホテル & コンベンション (Don Chan Palace Hotel & Convention)
ベランダからの広大な景色です。
内陸側にも部屋はありますが、ここに宿泊するならリバービューがおすすめ。
トイレ。
お風呂。
ホテルの朝食ビュッフェです。朝からてんこ盛りに食べて活力つけます。
ホテルのレストランでランチ。ラオス風のサンドウィッチを注文してみました。
ドラゴンフルーツ、パパイヤ、メロンでビタミンも補充。
ビエンチャン旅行
ビエンチャンは小さな街なので3泊4日で行きたいところは概ね回ることができました。
私が訪れた
- ダウンタウン
- ラオスでの食事
- コープ ビジターセンター
- 凱旋門
- ブッダパーク
- 寺院
これらについて写真多めで紹介していきます。
ビエンチャンのダウンタウン
のどかな田舎町です。
こちらはタイ大使館の外観。
隣国の大国ということもあり、大きく立派でした。
2日目の早朝からこのタイ大使館に向かったのですが、T君の今までの経験上、かなり混み合う可能性があるということで早めに並びに行きました。
しかし拍子抜け。
なぜか客が殆どいなくて、すぐに受付してもらうことができました。
中心はわりと道路が綺麗に舗装されています。タイより道路が広い印象です。
道には普通に牛が歩いていました。
バス停。ここから地方都市に行けるようです。
ローカルっぽい雰囲気だけでなく、大変立派な王宮のようなところもありました。
ラオス猫。野良猫もたくさんいます。
中国語の看板を始め、多くの中国人や中国企業を見かけました。
中華資本が一斉に来たらあっという間に乗っ取られてしまいそうです。
夜になるとビエンチャン中心のメコン川沿いがナイトマーケットとなり、たくさんのお店が並びます。
ぼったくりとか、無理な客引きとか一切ありませんでした。
お店も1つ1つが綺麗な作りで、店員さんも気さくな方が多かったです。
ラオスの国旗と、なんと旧ソ連の国旗が!
ラオスは今でも社会主義共和制国家だからでしょうか。
ラオスでの食事
滞在中には、ラオス料理、タイ料理、西洋料理など一通り食べました。
まずはラオスビールでT君と乾杯。高級そうなGOLD銘柄を選びました。
外国を訪れたら、地元の雰囲気と共にその国の地ビールを味わいます。
こちらの料理は名前はわかりませんが、タイでも見かけるような前菜的なもの。
タイ料理のソムタムです。私はエビが嫌いなので省いてもらいました。
タイ語で「マイ サイ クン(エビ抜きという意味)」と伝えたところ通じました。
全体的に見た目も味もタイ料理のようです。やはりラオスはタイに似てますね。
ダウンタウンの屋台で食べたサンドウィッチ(ラオス風バインミー)。
※私はベトナム滞在歴が長いのでサンドイッチはバインミーと言ってしまいますが、ラオスではカオチーと言うようです。
炒めたオニオンなど具だくさんでめちゃくちゃ美味しかったです。
夜には、見晴らしの良い川沿いのレストランへ。
ラオスビールの「緑のラベル」と「ゴールドのラベル」の両方を注文しました。
とりあえずビールのつまみでいいやということでポテトとパン。意外と多かった。
その後、少し小洒落たカフェに移動してスムージーで一息。
フランス人が経営するオシャレなカフェでパンをいただきました。
旧フランス領だからでしょうか。この西洋パンもめちゃくちゃ美味しかったです。
こちらは夕方に訪れた、メコン川に停泊している船上のレストラン。
船が改造されており、川の上でゆったりとすることができました。
網で魚を取っている少年たちを前に、ラオビールで乾杯。
ラオスのビエンチャンでは無邪気な子供たちを多く見かけます。
その他、観光途中に様々なものを間食しました。
ラオスのバナナは小さめですね。ミニバナナは美味しいです。
ココナッツ。
タイや中国にもあるベビーカステラが繋がったようなワッフル。
タイのバンコクでもありますが、クレープのような形をしたピザが売っていたので買ってみました。
ラオスでピザは人気らしく、周りのラオス人は「アローイ アローイ」といって食べていました。
(アローイはタイ語で美味しいという意味)。
コープ ビジターセンター
地雷で苦しまれた人々の博物館に来ました。
ここにも日本の国旗が。政府補助金と日本の人々と書かれています。
異国の地で日の丸を見れるのはとても嬉しいですね。ラオスの人々に感謝。
地雷や義足がたくさん並んでいます。
ラオスはベトナムが隣国なので、ベトナム戦争時に地雷による被害を受けています。
凱旋門(パトゥーサイ)
ビエンチャンで有名な観光地、凱旋門(パトゥーサイ)です。
フランス統治下にあった国なので、造りがパリの凱旋門のようです。
凱旋門前にある噴水も綺麗でした。
凱旋門の真下から天井を見た写真です。近くでみると細部までこだわっており壮大です。
ブッダパーク
市内から少し離れたところにあるブッダパークです。
焼きバナナが売られていました。
試しに1本買って食べてみます。
金額忘れましたが、確か10バーツ(35円ほど)だったかなと。
※ラオスはタイバーツが使えます。
敷地内には、大小さまざまな仏像が配置されており、まさに仏像の公園という感じです。
しかし、お客さんはゼロ。
人気が出てもおかしくないと思うのですが、不思議です。
市内から少し離れているとはいえ、こんなすごい公園なのになぜ誰もいないんだろう。
コテージのある川沿いエリアに来ました。
ココナッツアイスを食べて、川を眺めながら仕事をします。
スマホのテザリングでノートPCに接続します。
ネットが繋がればどこでも仕事ができる時代に感謝。
山の上にラオスの国旗。
壮大な公園でした。しかしここにもなぜかお客さんがいなかったです。
寺院
仏教国であるラオスには、たくさんのお寺があります。
ビエンチャン市内のお寺もいくつか訪れました。
お花とローソクのセットが売られていたので買ってみました。
※この手はT君です
金の大仏さんや銅の大仏さんがたくさん。
タンブン(徳を積む)用の亀が売られていました。
タイやラオスのお寺には
- 亀
- カエル
- 魚
- ドジョウ
- 小鳥
などが売られており、それを購入して解放することで徳を積むことができるとされています。
他のお寺。
中心地に近かったのでまだお客さんが多少いました。
絵を描いているラオス人の方がいました。上手かったです。
ベトナムへ帰国
最終日はビエンチャンからホーチミンに帰るだけでした。
ホテルをチェックアウトした後は、そのまま空港へ。
再びラオス空港です。日本のODAで作られた国際空港。
さようならラオス。
行きはベトナム航空でホーチミン→ハノイ経由(乗降なし)→ビエンチャンでした。
しかし帰りはなぜかベトナム航空がなく、とりあえずラオス航空でハノイに向かい、ベトナム航空でホーチミンに戻りました。
ビエンチャンまとめ
ラオスのビエンチャンは物質的なものが少ない、時の流れがゆったりしたところです。
日本人は15日以内ならビザは不要なので、気軽に行ける国でもあります。
※ただし、残念ながら日本からの直行便はありません。隣国のタイやベトナムなどからラオスに寄ってみるのもよいと思います。
ビエンチャンはラオスの首都なので日本大使館もありますし、首都なのに地方都市のようなのんびり気分が味わえます。
私は5月に行きましたが、運良く雨は降りませんでした。
5月~9月までは雨季なので、降水量も少なく涼しくなる冬がベストシーズンかと思います。
コロナ禍が落ち着いたら、世界遺産のあるラオスの他の都市、ルアンパバーンやパークセーなどにも行ってみたいと思います。