2016年11月のこと。私は友人と一緒にメコンの旅に出ました。
ルートは以下の通り。
3つの都市を回りましたが、私も友人も時間がそんなになかったため、1都市1泊というハードスケジュール。
しかし、タクシーをうまく利用して効率的に回ることができました。
今回は、ホーチミンの喧騒を離れ、ベトナムの田舎町を探索した時の話になります。
メコンデルタ 旅の流れ
ホーチミンとは違い、メコンデルタは外国人をほとんど見かけないエリア。
広大で食料豊かな土地を満喫した3泊4日の旅でした。
1日目 ホーチミン→ミトー
- 移動:タクシー
- ホテル:チュオン ドゥオン ホテル (Chuong Duong Hotel)
3つ星のホテルなので25平米とそこまで広くなかったですが、朝食付きで3,000円ほど。
1人当たりわずか1,500円でした。
格安ホテルですが、室内からはメコン川が一望できる素晴らしい景色を堪能できました。
2日目 ミトー→ビンロン
- 移動:タクシー
- ホテル:Cuu Long Hotel
こちらも3つ星ホテル。
予約サイトを使わずに、現地で部屋を見て納得した上でチェックイン。
シングルを2部屋予約して合計80万ドンでした。
日本円で1人当たり2,000円程度です。
安いですが、こちらも部屋からは川が見えました。
3日目 ビンロン→カントー
最終日はベトナムの高級ホテルチェーンに泊まりました。
5つ星なのに朝食付きで、なんと5,500円。
ベトナムの地方に行けば、1人3,000円弱で宿泊できる5つ星ホテルもあるのです。
4日目 カントー→ホーチミン
最終日はカントーから自宅のあるホーチミンに戻るだけ。
スリーピングシートのバスで乗り心地は悪くありませんでした。
【自己流】ベトナムの地方を旅行する方法
ベトナムはただでさえ物価が安いですが、ホーチミンやハノイのような大都市と比べると地方都市はさらに安くなります。
タクシーも安いです。数人で旅行をする際にはタクシーで都市間を移動してしまうことも可能です。
ちなみに、タクシーでは私はいつも助手席に座ります。
事故にあったら真っ先に死ぬポジションですが、
- エアコンの風がダイレクトに当たって涼しい(東南アジアはどこも暑いです)
- 最前列で街並みを見ることができる
といった利点があります。
また、地方都市に到着したら現地を効率的に見回るために、バイクをレンタルすることが多いです。
ベトナムでは、現地の運転免許証がなくてもバイクを借りられてしまいます。
しかし、事故を起こしてしまった時、警察に呼ばれた時などは非常に厄介。
何より、無免許運転は犯罪なので、おすすめはできません。
ベトナムのタクシーとの交渉
タクシーで長距離を利用する場合は、交渉次第でお得に都市間の移動が可能です。
しかし、事前にやっておくべきことがあります。
- Grabタクシーのアプリを入れておく
- Grabタクシーで相場を知っておく
相場を知った上で希望額を先に伝えて強気に出れば、ぼったくられることはほとんどありません(弱弱しく対応するとぼられる可能性が高くなります)。
相手が高値を言ってきたら、立ち去ろうとすることで金額はどんどんと下がります。
え、ミトー?OK、乗りな。
いくら?
200万ドンだな。
100万ドンで行ってくれないか?
100万ドンは無理だ。150万ドンでどう?
100万ドンならOK。無理ならいいよ。じゃ。(去ろうとする)
待って。130万ドンだ!
100万ドン。じゃ。(去ろうとする)
いいよ、わかったよ!100万ドンで。
交渉時には、google翻訳を使いました。
事前にGrabタクシーで相場を確認し、Google翻訳で交渉すれば、比較的スムーズにタクシーに乗れるはず。
ちなみにGrabタクシーは、べトナムに限らず東南アジア全域で使える配車アプリです。
スマホにインストールしておいて損はないですが、入れるのが面倒なのであれば、以下のタクシー会社を使いましょう。
- ビナサン(VINASUN)
- マイリン(MAILINH)
ホーチミン周辺での大手2社になります。
ぼったくりがほとんどないはずなので、安心して乗車できるはずです。
ミトーでのベトナムっぽい観光
この旅で最初に訪れたのが、ホーチミンからメコン川を下ったところにある街ミトー。
ホーチミンからはバスで行くと1時間半くらいのところ。
日本人もメコン川クルーズでよく訪れる場所になります。
観光客らしく、ここではベトナムっぽい観光をしました。
とりあえず、雨も降っていたのでカフェで友人と作戦会議。
メコン川の中州にあるタイソン島という島を探検することにしました。
対岸がタイソン島。
渡し船を使って向かいます。
島の中は完全に田舎。
大自然には、想像通りのベトナムが広がっていました。
ベトナムに行ったら一度はやっておきたい川下りです。
手漕ぎボートに乗って、マングローブっぽい植物の間を抜けて行きます。
ランチには、ミトー名物の魚のフライ。
残った骨を川に投げ入れたら、魚が共食いしていました。
川には古びた竹でできた、橋と呼ぶには心細い道があったので一応渡っておきました。
ちなみに、雨だったので1万ドン(50円)のレインコートを着ています。
ビンロン行きのタクシー来る来る詐欺
ミトーでの宿泊を終えた2日目のこと。
ホーチミンから来たのと同様に、ミトーでもタクシーを手配しようとしていた時の話です。
タクシー探してんのか?
ビンロンまで行こうと思ってるんだよ。
えっ?
タクシーでビンロンまで行くの?
バスじゃなくて?
そうだよ。バスだと時間かかりそうだしね。
(にやり)
ちょっと待ってろ。
知り合いに格安で頼んでやるから。
何分で来るの?
10分で来るよ。
10分で来るなら待つよ。本当に10分で来るの?
大丈夫だ。今、呼んだぞ。待ってろ。
・
・
・
10分後
もう10分経ったよ。
あと5分だ。
・
・
・
5分後
もう5分経ったよ。
あと5分待ってくれ
それじゃ、ラストチャンス。2倍のあと10分待つよ。
それでも車が来なかったらもう勝手にタクシー拾うから。
・・・
・
・
・
10分後
はい。10分経ちました。来ないからもういいです。
「無視」
最初から嫌な予感が漂っていましたが、予想通りやられました。
客をつかまえてバックマージンをもらうために、すぐに来ない車をすぐに呼べるといってきたのです。
私たちが待ったのは計25分。
かなりの時間を無駄にしました。
目安はないですが、2~3回やり取りしてこないなら、相手が適当なことを言っている可能性が高いです。
私は無言でその場を去ることにしています。
結局この時も、これ以上待つのは時間の無駄だと判断し自分でタクシーを探しました。
25秒で見つかりました。
ビンロンの激安クラブ
とりあえず、ビンロンの街並みです。
ミトーと同じく田舎町。
ただ、外国人がなかなか訪れない場所というのもあり、ベトナムっぽさが一気に強くなりました。
ビンロンでの一番の思い出はナイトライフです。
とはいっても、普通の健全なクラブです。
ただし、安すぎてびっくりしました。
フルーツ盛の他にビールを20本くらい空け、黒服や周りのお客さんに配る感じで飲みました。
メニューを確認したところ、全体的にホーチミンの1/3くらいの価格だったので気にせず注文。
ちなみに、このクラブにいた人たちは誰も英語を話せませんでした。
ここでも翻訳アプリが大活躍。
地方都市の人たちは都会よりも気さくで、一気に仲良くなることができました。
気前のいい客ということもあり、非常にやさしかったです。
気になる会計は、120万ドン(6,000円)程度。
ビンロンにもう一泊できたのであれば、また来ていたと思います。
カントーで5つ星ホテルに滞在
冒頭で述べたように、カントーではムオン タン ラグジュアリー カントー ホテルという5つ星に宿泊しました。
ホーチミンでも5つ星ホテルはそこそこ高いですが、カントーではホテルによっては一部屋5,000円強で泊まれます。
とりあえず、いつものようにバイクを借りてカントーを一周することに。
安宿ならレンタル用のバイクを置いているところもありますが、5つ星ホテルなのでここにバイクはありませんでした。
川沿いまでフラフラと歩いていたら、レンタルバイクショップがあったので、そこで借りました。
1台当たり10万ドン(約500円)でした。
別のホテルですが、屋上に登れたのでカントーの街並みを写真に収めました。
カフェでどこを回るか作戦会議した後に、川沿いのオシャレなレストランでまったりすることに。
オシャレなレストランでナイフ少年に出会う
私たちが何か被害にあったわけではなく、ナイフを持った少年3人が白人男性を襲撃するところを見ました。
東南アジアでは珍しいことではないのですが、平和な雰囲気が流れる場所でいきなり起こったので唖然としました。
エイジさん、強盗ですか!?
え?・・・
一瞬のことで何が起きたのか、しばらくわかりませんでしたが、まとめるとこんな感じ。
川沿いレストランのガーデンチェアでダラダラしている私。
足毛深くて、すみません。
昼間で天気がそこまでよくなかったからか、お客さんはほとんどいませんでした。
まったりしているところに、叫び声が響いた少し後の画像。
この直前には、ナイフを持ったベトナム人の少年3人が目の前を走り去りました。
この後は私たちもお店を後にしましたが、オーナーらしき白人が血を流して怒っていました。
元気そうなところを見ると、軽く刺されただけで済んだのでしょう。
ココナッツ レストラン&バーというお店でした。
昼しか行きませんでしたが、夜間には川沿いのオシャレなレストランとしてにぎわう場所だと思います。
カントーからホーチミンへバスで帰る
カントーからホーチミンへは、ローカルバスを利用して帰宅。
ホーチミンを中心に様々な路線を提供する、Futa Bus Linesという会社のスリーピングシートに乗車しました。
一般的な座席シートではなく、最初からシートが倒れているタイプの寝て乗車することを強要されるバスです。
※写真撮り忘れましたが、以下の公式ページにバスの外観、内装などの写真が掲載されています。
ホーチミン – カントー間は3.5時間。
2021年2月現在は、片道145,000ドン(約700円)で購入可能です。
FUTA BUS公式サイト
メコンデルタは4日間では足りない
この時は1都市1泊ずつの駆け足観光でしたが、私は過去に
- ミトーに5回
- カントーに2回
行ったことがあります。
ビンロンは今のところ、この旅行が最初で最後になっています。
そして、行くたびに感じるのが
メコンデルタは広すぎる!
長期旅行したい!
ということ。
しかし実際に長期で滞在すると飽きると思うので、ホーチミンの暮らしに疲れるたびにフラッと行く感じがちょうどよいのかもしれません。